アラキドン酸の効果
アラキドン酸の効果ですが、いろいろな面でそのメリットを聞くことができます。まず代表的なのが記憶力向上という点です。人間の脳は外部から得た情報を信号として神経細胞を伝えて機能しているのですが、細かく言えば神経細胞同士の情報伝達にはシナプスという部分での神経伝達物質のやり取りをしているのです。そのため必要なのが十分なアラキドン酸やDHAというわけで、これが不足するとシナプス伝達力は衰えてしまい、結果、脳の機能低下も起こるとされています。
逆に見れば、アラキドン酸を摂取することは、学習記憶能力の改善につながるということで、実際にラットを使った実験でもその効果が確認されています。更に人間の高齢者での認知応答力改善についても報告されているのです。
記憶力や集中力だけではなく、統合失調症、アルツハイマー病などにも神経細胞は、関連していますから、アラキドン酸の摂取によってその症状が改善される可能性もあるわけです。
又、意欲向上など、うつ病の改善、気分の高揚に役立つアナンダミド、２-アラキドノイルモノグリセロールの原料になっており、総合的な気分の落ち込現象の改善効果も期待できます。
他にも体内時計と呼ばれる日内リズムの調整作用や、心血管疾患の各種症状発生抑制などに効果がある冠動脈循環の改善事例も報告され、粘膜の保護強化や免疫力改善にも役立ちます。